これからの住宅について思うこと №3

 これからの私が考える住まいについて書いてみます。
最近の気候は、温暖化の影響か雨が降れば大雨になり、台風・低気圧も発達するように思います。
住宅も夏涼しく、冬暖かい住まいが理想です。
窓を小さく機械で空調管理すれば簡単ですが、自然に近い環境下での快適でエコな住居が理想です。

 夏の蒸し暑さは、日差しは庇等で遮断し、蒸し暑さは部屋の通気・換気を良くし、部屋の仕上げ等も調湿効果のある素材を使って防ぎます。
蒸し暑い外で、木陰に入るととても涼しく感じる感覚です。
 冬の寒さは、ここ房総は水道が凍るような寒さはあまりないのですが、それでも朝晩は冷えます。
24時間暖房するようなことはないですが、暖房機は必要です。
家は外の熱を取り入れ、逃がさないことが大切です。窓からの熱損失が一番大きいので、窓を小さくすれば簡単ですが、田舎暮らしの家では快適な住まいにはならないと思います。
昼間の太陽の熱を効率よく室内に入れ、その熱損失を少なくすることが必要です。
暖房機もよく使う暖房として、温水式の床暖房・薪ストーブを使うお施主様が増えてきました。
温水床暖房は新築時に設置する必要があります。
薪ストーブは、薪が確保出来ればとてもエコな暖房だと思います。

 もう一つ房総での家作りに考慮しなければいけないのは、特に海岸に近い場所は、冬の西風と塩害には注意が必要ということです。
しかし房総は海のおかげで、夏涼しく冬暖かい気候になっています。

これからの住宅について思うこと №2

都会では高気密高断熱住宅にしないと快適には生活が出来ないかもしれませんが、田舎暮らしでは息が詰まります。
昔の生活には戻れませんし、今とは周りの環境も違い仕方がないところもありますが、私なりに少し昔の住まいについて思うところを書いてみます。

茅葺きの家は屋根の勾配が早く屋根下地に竹を縛り、その竹に荒縄で茅を何重にも編むように縛って、雨が漏らないようにしてありました。
屋根の下では囲炉裏があり、薪を燃やしても煙は茅の間から外に出るようになっていました。
その茅葺きの屋根が温度や湿度を調節し、エアコンなどない時代に調温調湿の役割をしていました。
居室の前には必ず縁側(濡れ縁)が有り夏の暑さよけ・冬の暖房のクッションの役目をしていました。

私が子供のころはエアコンなどはなく、暑い夏の夜は窓は全開にし、部屋には蚊帳を張りその中で寝ていました。
夕方になると打ち水をし窓には風鈴などをぶら下げ色々な工夫をしていました。
私が思うにエアコン等の空調機械が普及するまでの日本の住宅は、いかに日本の夏(高温多湿)を快適に過ごせるかの工夫がありました。
逆に冬の寒さの対策はあまりなかったように思います。
ただ暖房は薪を燃やしたりしてある程度は改善できたのだと思います。
次回はこれから私の目指す楽しく、快適に生活出来るような家(風と光と木の家)について書いてみます。

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これからの住宅について思うこと №1

最近住宅関連の用語で良く聞く言葉ですが、ZEH(ゼッチ)とはゼロ・エネルギー・ハウスの略で外皮の断熱性能等を向上させ、高効率な設備システムを導入して年間の一次エネルギー消費量のゼロにする事を目指した住宅のことです。

簡単に言うと家全体の断熱性を上げ、窓等は高断熱窓、照明・空調・給湯器は高効率にし屋根には太陽光発電、それをHEMS(ヘムス)(ホームエネルギーマネージメントシステム)家庭で使うエネルギーをモニター等で監視するシステムで、政府は2030年までに全ての住まいに設置する事を目指しています。

これから国が目指す住宅は高気密高断熱で、機械で空調等の管理をした住宅を作る。限りある資源を守るのも必要ですが、田舎暮らしでは息が詰まります・・・。

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